熱性けいれんとは!?慌てず落ち着いて行動しよう!
どうも、りおみぃです。
皆さんは、熱性けいれんってご存じでしょうか。
実際に見たことがある方、なんとなく知っている方、聞いたことはある方、あるいはまったく聞いたことのない方もいるでしょう。
約10人に1人の子どもがなると言われていて、我が家の長女も、1歳の頃に経験しました。
私は、保育の勉強や実際に保育者として働く中で、何度か聞いたことや勉強したこともあり、ある程度の知識はありました。
しかし、我が子が経験するまでは、実際に見たことはありませんでした。
実際に経験してみて思ったことは、知識を持っていてよかった!ということです。
というのも、熱性けいれん自体はそれほど怖いものではないのですが、何の知識もないまま、我が子が急に高熱を出しけいれんしている姿を見ると、驚いてパニックになってしまうこともあるのはないでしょうか。
私は比較的落ち着いて行動できましたが、それでも驚きましたし、長女の熱性けいれんを起こしているときの様子は、今も忘れられません。
怖いものではないと分かってはいても、やはり熱が下がって完全に治るまでは心配でした。
なので、熱性けいれんとはどういうものかをお伝えしつつ、長女が経験した時のこともお話していこうと思います。
熱性けいれんとは…
まずは、熱性けいれんとはどういうものなのか、簡単にお話していきたいと思います。
熱性けいれんは、6か月~5歳頃、急な発熱(通常38℃以上)とともに、意識障害やけいれんが起こる病気です。
具体的には、白目をむいたり全身が突っ張ったり、手足をピクピクさせてけいれんしたりします。
また、嘔吐をすることもあります。
基本的にけいれんは、数分(2.3分)で治まることが多く、その後意識があり、問いかけに反応があるなどすれば、心配ないと言われています。
対処法
熱性けいれんが起こった時は、まず子どもを安全な場所へ寝かせ、服を緩められる場合は緩めます。
そして熱と時間をはかりましょう。
けいれんの様子もメモしておくと良いと思います。
難しい場合や、大人が数人いる場合は、動画を撮っておくと、あとで病院を受診した際に、医者にけいれんの様子を見せられるのでおすすめです。
熱性けいれんで救急車を呼んだら怒られた?
我が子が高熱を出し、けいれんしている姿を見ると、パニックになってすぐに救急車を呼んでしまうこともあるでしょう。
しかし、中には救急隊員に「熱性けいれんくらいで呼ぶな!」と怒られた人もいるようです。
そんなことは稀だとは思いますが、確かに救急車が必要ない場合もあります。
もしパニックになってしまって、どうしたら良いのかわからない!という場合には呼んでしまっても良いかもしれません。
ただ、ほかにも救急車を必要としている人は沢山いますし、落ち着いて判断が出来、呼ばないで済むのなら、出来るだけ呼ばない方が良いですよね。
次に、救急車が必要かどうかの判断の目安をお伝えしますので、参考にしてみてください。
・熱がある
・けいれんが左右対称で、数分(2.3分)でおさまる
・けいれん後、落ち着ていて、目が合う・問いかけに応えるなど、意識がある。
・熱がない
・けいれんが5分以上続く
・けいれんが左右対称ではない
・けいれんがおさまっても、意識や反応がない。
もし、救急車が必要ないと判断した場合でも、意識がぼーっとした状態が続くなどした場合は、すぐに病院で診察を受けた方が良いです。
(夜間の場合は救急外来へ)
また、救急車が必要なく、状態が落ち着いていても、初めてのけいれんの場合は、かかりつけの病院へ受診した方が良いかなと思います。
また、救急車を呼ぶべきか迷った場合は、♯8000(子供医療電話相談)に電話して、指示を仰ぐのも良いと思います。
ちなみに私も、何回かお世話になりました。
長女の熱性けいれん
では次に、長女が熱性けいれんを起こした時の様子と対応のお話です。
けいれんの様子
長女が熱性けいれんを起こしたのは、1歳5か月の頃で、夫は夜勤でいなかったので、家には私と長女だけでした。
(ただ、私は妊娠中でお腹には次女がいて、その時は妊娠9か月になっていました)
そんなある日の、明け方4時ごろ、ふと目が覚めて、隣で寝ている長女を見ると、 まだ暗くてよく見えなかったのですが「ヒッ…ヒッ…」という声のようなものと、体が揺れているような感じがし、あわてて電気をつけると、白目をむいてけいれんしていました。
体を触るととても暑くて、すぐに熱性けいれんだ!とわかりました。
驚きはしましたが、今まで知識はあっても実際に見たことがなかった私は「これが熱性けいれんか!!」と思うくらいには冷静でした。
そしてすぐに熱をはかり、スマホで動画を撮り始めました。
その時熱は、39.5℃くらいでした。
私が気づいた時にはすでにけいれんしていたので、いつ始まったのかはわからず、動画を撮り始めて5分くらいしてもけいれんが続いていて、あれ?ちょっと長いな…と思い始めました。
救急車を呼ぶかどうか
救急車を呼ぶ目安に、先ほど5分以上けいれんが続いたらと書きましたが、10分以上としているところもあるので、どうするか迷い始めました。
考えているうちに、動画を撮り始めて7分くらいしたところで、けいれんはおさまりました。
しかし、長女は落ち着いてはいるものの、寝てしまったのか呼びかけても反応がなく、さらに迷った私は、先ほども紹介した♯8000に電話を掛けました。
そこでけいれんの様子と今の状態を話し、また明け方ですぐには病院に連れていけないので「救急車を呼んでも良いと思います」とのことでした。
救急車を呼び待ってる間は、服を緩めたり、保冷材でわきの下や足の付け根を冷やしていました。
救急車の到着
救急車が到着する少し前に、長女は目を覚ましました。
少しぼーっとしていましたが、意識はちゃんとあり、救急車は呼ばなくても良かったかな…と少し申し訳ない気持ちになりました。
そして救急隊員の方が到着すると
「お母さんお一人だったんですね。病院へ行きましょう。」と優しく声をかけてくださり、また妊婦だった私を気遣ってくれました。
長女のことを抱っこしてくれようともしましたが、人見知りの激しかった長女は、大泣きで全力で拒否していました。
救急車のなかでは、けいれんの様子などを聞かれ、もう一度熱をはかると、40℃を超えていました。
熱は高いものの意識はちゃんとあり、大泣きするくらいの元気もあったので
「救急車呼んでしまってすみません…」と言うと
「大丈夫ですよ。不安でしたよね。」と言っていただけて、少しホッとしました。
病院に到着
病院に着くと、救急隊員の方が、今の長女の状態を伝えてくれて、私がお礼を言うと、帰っていきました。
病院では、小児科の先生が診察をしてくれ、そこでも長女は大泣きだったのですが「熱性けいれんで間違いないでしょう。ヘルパンギーナですね。これだけ泣いて元気なら大丈夫でしょう」とのことでした。
やっぱり医者に直接見てもらい、大丈夫と言われると安心しますね。
そして、「救急なので、とりあえず1回分の薬しか出せないので、またあとでかかりつけの病院に行ってください」と言われ薬を出してもらいました。
ヘルパンギーナのため、のどの痛み止めと解熱剤をもらいましたが、解熱剤は飲ませても飲ませなくても、どっちでも大丈夫です。とのことでした。
帰宅
さて、診察が終わり、薬ももらって「さぁ帰ろう」と思ったのですが、救急車で来たので車はなく、早朝なのでバスもなく、夫にはラインしておいたものの、仕事中なので連絡がつかず、どうしようかと悩み、結局タクシーで帰ってきました。
家に帰ってからは、部屋を涼しくし、痛み止めの薬を飲ませました。
解熱剤は、薬を使って無理に熱を下げるのが、私はあまり好きではなかったのと「飲ませなくても大丈夫」と言われていたので、飲ませませんでした。
かかりつけの小児科へ
夫の帰りを待って、お昼前頃に小児科へ向かいました。
保冷材で身体を冷やしながら車で向かったのですが、途中、再び軽いけいれんと嘔吐をしてしまいました。
その場で小児科へ電話をし、状況を説明し、すぐに見てもらえるか確認すると「今は空いているので大丈夫ですよ」と言っていただき、そのまま向かいました。
そして、診察中にも2回ほど嘔吐をしぐったりしていたので、さすがに心配になりましたが、「ヘルパンギーナで間違いないですね。薬を出すので、様子を見てください。しばらくはのどが痛くてあまり食べられないかもしれないけど、水分は頑張ってとってください」とのことでした。
一応、「このあともけいれんが頻繁に起こるとかであれば、大きい病院に行った方が良いかもしれない」とも言われたので、念のため、紹介状ももらっておきました。
回復へ
その後、3日ほど38℃以上の熱が続きましたが、けいれんを起こすことはなく、徐々に良くなっていきました。
やはりのどが痛いのか、食欲は落ちましたが、ゼリーやヨーグルトは喜んで食べ、水分は普通にとれていました。
最後に
長女が落ち着いた後は、次女のことも心配になりましたが(当時、切迫早産気味でなるべく安静にと言われていたので…)その約1ヶ月後に、無事に産まれてきてくれました。
妊娠中だったのは大変だったけど、もし次女の出産後だったらもっと大変だったと思うので、今思えば、出産前で良かった!ありがとう!と長女に感謝です。
熱性けいれんを目の前で見ると、パニックになってしまいがちですが、基本的にはこわいものではありません。
ただでさえ具合の悪いお子さんが、お母さんやお父さんがパニックになっているのを見ると、余計に不安になってしまうので、落ち着いて対処できると良いですね。
あらかじめ、熱性けいれんについて知っておくと、慌てずに済むと思うので、ぜひ参考にしていただけたらと思います。